さて、今回は三田市総合文化センター「郷の音ホール」の最終回です。
多目的ホールをキーワードに、これまで10回に渡ってご紹介してきました。

「郷の音ホール」は兵庫県南東部に位置する三田市中心部に位置しています。
JR三田駅から武庫川を渡り「郷の音ホール」に至る道は、とても美しく整備されていました。

郷の音ホールへの道

緑に囲まれた素晴らしい環境の中、威風堂々としたその風格に圧倒されました。

郷の音ホール

エントランス壁面は全面ガラスですので、
ホワイエはこの自然光によってとてもリラックスできる空間となっています。

郷の音ホール

そして、建物中央部分にある光庭(建物内部の吹き抜けの空間)は、
自然と心が開かれていくような明るい空間で、
ふらりと立ち寄りたいような開放感がありました。

郷の音ホール 光庭

ここ「郷の音ホール」には、
1000名を収容できる大ホールと、369名を収容できる小ホールがあります。

郷の音ホール 大ホール入口
~郷の音ホール 大ホール入口~

郷の音ホール 小ホール入口
~郷の音ホール 小ホール入口~

大ホールは、舞台芸術・コンサート・式典・集会などが可能なプロセニアム形式のホールであり、
小ホールは、音楽主目的のホールでありながら舞台芸術・集会なども可能とし、
大ホール・小ホールとも、規模は異なるものの「多目的ホール」となっています。

郷の音ホール 大ホール
~郷の音ホール 大ホール~

郷の音ホール 小ホール
~郷の音ホール 小ホール~
(上2点は、「郷の音ホール」ウェブサイトよりお借りしました)

多目的ホールとはその規模によってかなり性質が異なりますが、
音楽専用ホール、演劇専用ホールと明確に区別され、
その機能を両立させるために専用ホールとは異なった思想によって設計されています。

例えば、小ホールでは「可動プロセニアム・可動側壁」「音響反射板」を利用して、
エンドステージ形式プロセニアム形式に変化することで、
コンサートと舞台発表という性質の異なる2つの目的・機能を両立させています。

郷の音ホール 小ホール 可動プロセニアム
~郷の音ホール 小ホール 可動プロセニアム~

郷の音ホール 小ホール 音響反射板収納時
~郷の音ホール 小ホール 音響反射板収納時(天井反射板・正面反射板)~

また、大ホールは、日本中でもほとんどお目にかかれない珍しい稼動方式を有する、
超大規模舞台機構「門型走行式音響反射板」によって、
音響的にも非常に優れたコンサートホールに変化します。

郷の音ホール 大ホール 走行式音響反射板 収納時
~郷の音ホール 大ホール 走行式音響反射板 収納時~

この超大規模走行式音響反射板は、
走行レールが舞台上部に位置するという非常に画期的な稼動方式を採用しています。

郷の音ホール 大ホール 走行式音響反射板 走行レール
~郷の音ホール 大ホール 走行式音響反射板 走行レール~

また、大ホールの客席は、
どの席に座ったお客さまでも舞台をできるだけ身近に感じていただけるよう、
たいへん立体的な客席構造となっていました。

郷の音ホール 大ホール 座席
~郷の音ホール 大ホール 座席 上手より~

また、これまではご紹介してきませんでしたが、
創造・交流部門としてたいへん立派なリハーサル室も備えています。
壁一面鏡張りになっており、また照明機器も準備されていますので、
様々な練習に活用できる空間となっていました。

郷の音ホール リハーサル室
~郷の音ホール リハーサル室~

このリハーサル室は練習だけでなく、小規模コンサートにも使用できるようです。

郷の音ホール リハーサル室
~郷の音ホール リハーサル室~
演劇、舞踊、吹奏楽やオーケストラの練習などに利用できます。
室内にはセミコンサートピアノ、音響機器を備えており、
小規模なコンサートなどにも利用することができます。
(「郷の音ホール」ウェブサイトより)

さて、今回のシリーズの冒頭でもご紹介しましたとおり、
この素晴らしい各施設を有する三田市総合文化センターは、
「郷(さと)の音(ね)ホール」という印象的な愛称がつけられています。

『「郷」と「音」を組み合わせると「響」という字になり、
“ふるさと”三田で様々な“音”がひびきあう、
そんなセンターになればいいな、
という思いが込められています。』

と、「郷の音ホール」ウェブサイトにありますが、
リハーサル室も含め各ホール施設では、
その多種多様な目的に応じて、どの施設をどのように使うのか
使用者が非常にフレキシブルに選択できる、そんな構造になっているように思いました。

逆に言えば、「郷の音ホール」を訪れることで、
様々なコンサート・舞台芸術・催し物に触れ、親しむことができるはずです。

『“ふるさと”三田で様々な“音”がひびきあう』

緑豊かなこの三田の地に住んでいらっしゃる方が、
そのふるさとで素晴らしい音楽や舞台に触れられ
またその魅力を知ることで、自らも文化・芸術活動に参加することができる
そんな想像をして、何だか少しうらやましくなりました。

「郷の音ホール」ウェブサイトたいへん情報が見やすいですので、
お近くの方はウェブでこれからどんなことが行われるのかチェックして、
ぜひとも一度訪れていただきたいと思います。

きっと、ふるさと三田ですてきな時間と空間を過ごすことができると思います。

最後に、「郷の音ホール」及び関係者のみなさま、
写真提供及び写真撮影・掲載許可、また取材協力、
そしてこのように紹介する機会をいただき、本当にありがとうございました。

皆様のご厚意に厚く御礼を申し上げると共に、
「郷の音ホール」の今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。

三田市総合文化センター「郷の音ホール」 : http://sanda-bunka.jp/

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